社会保険労務士

第50回(2018年度)社会保険労務士試験の試験結果と講評まとめ

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2018年8月26日(日)に実施された第50回社会保険労務士試験の試験結果が全国社会保険労務士会連合会 試験センターのホームページにて公表されましたので、こちらのサイトでも情報をまとめてみました。

諸々の結果を踏まえた総括も掲載してますので、今回の試験のまとめとして参考にしてください。

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第50回社会保険労務士試験の試験結果

受験申込者数

種別今年度
(2018年)
昨年度
(2017年)
対前年比
通常受験者48,456人48,723人-0.5%
科目免除者556人615人-9.6%
公務員特例免除者570人564人+1.1%
合計49,582人49,902人-0.6%

受験者数

種別今年度
(2018年)
昨年度
(2017年)
対前年比
通常受験者37,445人37,691人-0.7%
科目免除者487人514人-5.3%
公務員特例免除者495人480人+3.1%
合計38,427人38,685人-0.7%

受験率

種別今年度
(2018年)
昨年度
(2017年)
対前年比
通常受験者77.3%77.4%+0.7%
科目免除者87.6%83.6%-4.2%
公務員特例免除者86.8%85.1%-1.1%
合計77.5%77.5%±0.0%

合格者数

種別今年度
(2018年)
昨年度
(2017年)
対前年比
通常受験者2,323人2,509人-7.4%
科目免除者28人42人-33.3%
公務員特例免除者62人62人±0.0%
合計2,413人2,613人-7.7%

合格率

種別今年度
(2018年)
昨年度
(2017年)
対前年比
通常受験者6.2%6.7%+2.4%
科目免除者5.7%8.2%+1.1%
公務員特例免除者12.5%12.9%-2.2%
合計6.3%6.8%-0.5%

合格基準点及び配点

本年度(2018年)の合格基準点及び配点

(1)合格基準点
本年度の合格基準は、次2つ条件を満たした者を合格とする。

① 選択式試験は、総得点23点以上かつ各科目3点以上
(ただし、「社会保険に関する一般常識」「国民年金法」は2点以上)である者

② 択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上
(ただし、「厚生年金保険法」は3点以上)である者

※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから昨年度試験の合格基準を補正したものである。

(2)配点
① 選択式試験は、各問1点とし1科目5点満点、合計40点満点とする。
② 択一式試験は、各問1点とし1科目10点満点、合計70点満点とする。

昨年度(2017年)の合格基準点及び配点※参考情報

(1)合格基準点
本年度の合格基準は、次2つ条件を満たした者を合格とする。

① 選択式試験は、総得点24点以上かつ各科目3点以上
(ただし、「雇用保険法」「健康保険法」は2点以上)である者

② 択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上
(ただし、「厚生年金保険法」は3点以上)である者

※ 上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから昨年度試験の合格基準を補正したものである。

(2)配点
① 選択式試験は、各問1点とし1科目5点満点、合計40点満点とする。
② 択一式試験は、各問1点とし1科目10点満点、合計70点満点とする。

フォーサイト 第50回社会保険労務士試験 選択式 講評

選択式の総評!

  • 「労働基準法」「労働安全衛生法」ともに近年の傾向通りで正解しやすい
  • 「労災保険法」はすべて基本事項からの出題で、満点を狙える
  • 「雇用保険法」も過去問の傾向通り満点が狙えるが、空欄が数字の場合は基準点が下がる可能性もある!
  • 「労務管理その他の労働に関する一般常識」は統計からの出題でかなり難しかった
  • 「社会保険に関する一般常識」は基本問題で3点は確保できそう
  • 「健康保険法」は基本的な条文からの出題だがケアレスミスが多く予想されるので基準点は下げ予想。
  • 「厚生年金保険法」基本問題が中心だったが迷うシーンもあり、基準点も下がる可能性あり
  • 「国民年金法」は極端に難しくはなかったが、正確な知識がないと厳しい

総合的にみると、基準点については昨年度と同じかやや上がる!25点前後の予想!

フォーサイト 第50回社会保険労務士試験 択一式 講評

択一式の総評!

  • 問題冊子のページ数は61ページとボリュームアップ!時間配分に苦戦も
  • 労働関係の問題レベルは例年並み
  • 「労働安全衛生法」は昨年同様に難しい問題が多く、問9は捨て問と考えてもよい問題です。
  • 「労災保険法」は過去に出題された論点や基本からの出題だったので、きちんと得点したい
  • 「雇用保険法」は、行政手引からの事例の出題が多く、個数問題が2問と全体としてやや難しかった
  • 「労務管理その他の労働に関する一般常識」法令の出題が3問で全体的に難しかった
  • 「社会保険に関する一般常識」は厚生労働白書の問題以外は何とか正解したいところ
  • 社会保険関係の問題については、全体としては易しい問題が多かった
  • 「健康保険法」「厚生年金保険法」は難しいものもあったが比較的得点しやすい
  • 「国民年金法」は、基本がしっかり出来ていれば得点しやすい問題だった

総合的にみると、基準点については昨年度同等もしくは下がる予想!

2018年試験の受験申込者・受験者数は昨年より少し減りましたがほぼ横ばい。3年前から連続して受験者は上がっていましたが、ここで一旦落ち着いた印象です。ですが、今回の合格者数は昨年に比べて200人減で合格率もー0.5%という結果になりました。

合格発表前の選択式・択一式の講評の予想基準点よりも低い結果となりました。講評の内容からは、難しい難問もいくつかはあったが、確実に得点できるポイントもあったことから昨年同等ぐらいの難易度かと思われました。ですが、今回のの合格率からひも解くと、結果としてはやや意地悪な問題が含まれていたと考えられます。

きちんとした知識を持っていても、迷わされたりケアレスミスを誘導するような問題が合格率低下の要因ではないかと思われます。(あくまで受験経験からの個人的な見解ですが・・・)ただ、ここ5年の平均合格率が6%弱ですので、数字だけでみると平均的に得点しやすい問題と難問がバランスよく出題されたのかと思います。ということで、意地悪な問題が足を引っ張った印象を受けました。

最後に、今年受験されたみなさま、本当にお疲れ様でした。良くも悪くも結果はでましたが、ここで終わりではありません。合格された方には次の道が、残念な結果の場合でも次があります。どちらにしても、前に向かっていくことには変わりありませんので、少しリフレッシュして次のアクションをおこしていきましょう。

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